金沢ライフマップ_Vol.003

金沢の都心部に謎の緑地帯?

西暦2011年12月XX日。我々調査隊のメンバーは、未知の緑地帯へと迷い込んだ。
美しく整備され、紅葉が舞い落ちる場所…この美しさは以前どこかで見た覚えがある。そうだ、先日の兼六園だ。気づかぬうちに、兼六園に迷い込んでしまったのだろうか…

金沢駅前に突如出現した、謎の緑地帯

中央分離帯の幅は車道3車線分にも匹敵する

我々が未知の緑地帯との邂逅に戸惑っていると、突如、目の前の空間が一斉に開けた!…こ、ここは一体…?こんな広い道路の真ん中に、美しい緑地帯があったというのか。そもそも、こんな広い道路が金沢にあったという事実に驚く。どうやら信じられないことに、今まで公園だと思っていた場所は、道路の中央分離帯だったようだ。
実はこの道路、当社のウェブサイトの端々に姿を見せる写真と同じ通りである事が調査の後に判明した。調査を敢行したのは秋、ウェブサイトの写真は春…同じ通りでありながら、季節が違うとこれだけの差があり、調査隊がわからなかったのも頷ける。

中央分離帯には緑だけでなく水路がある場所も この水路はどこへ行くのか

そんなわけで今回は、金沢屈指の広さを誇る、今最もアツい道路「50メートル道路」を特集する。
なんだよ、ただの道路かよ。とブラウザを閉じようとしているそこの貴方!!
せめて何がどうアツいのかを説明するまで待ってほしい。

50メートル道路~金沢駅―グランゼーラ―石川県庁―金沢港を結ぶ肺静脈~

※以前の記事で50メートル道路を「大動脈」と表記していましたが、社内で再検討を行った際
50メートル道路は「肺静脈」が適しているとの意見を受け、修正いたしました。ここにお詫び申し上げます。

石川・金沢の副都心

50メートル道路とは、「石川県道60号金沢田鶴浜線」の広岡交差点(金沢駅西口)~金沢港交差点までの区間のことを指す通称である。これは、県内では非常に珍しい片側3車線の道路で、横幅が50mあることが由来となっている。
元々、金沢の発展の地は金沢駅の東側に集中していた。しかし、2003年の石川県庁移設を皮切りにここ数年で急速に発展、石川の「副都心」とも呼ぶべき地域となった。その重要な地域を結ぶ道路として、50メートル道路という名は県民にもそこそこ知られるものであったが、今ではグランゼーラの発足によりその名が一躍有名になったのは言うまでもない。

金沢タワー構想?

金沢タワーの完成予想図 県庁に勝るとも劣らない迫力

さらにグランゼーラは、石川の副都心の発展により貢献すべく、様々な計画を実行中である。
その一つに「金沢タワー構想」と呼ばれるものがある。これは、50メートル道路を挟んだ県庁の向かいに「金沢タワー」と呼ばれるタワーを設置し、観光及び防衛をより一層強化使用という狙いがある。

金沢駅西口広場の、あのモニュメントの謎に迫る!

50メートル道路の東端・金沢駅の隣にある駅西広場で、ひときわ目を引くモニュメントがある。金沢市出身の金属造形作家・蓮田周五郎はすだしゅうごろう氏による1989年の作で、その名も「悠颺ゆうよう」。JIS基本漢字外の超難しい字を使うこの言葉は作者の造語のようだが、「ゆったりと空に舞い上がる」といったような意味だろうか。

北西側から撮影。一応、この方向が正面らしいのだが…

「何らかの文字に見える」という人が合わせて6割以上。それにしても「コンクリートブロック」って…

この不可思議な形状が何を表しているのかは明らかにされておらず、見る人によって解釈が異なる。これに関するアンケートを、都市環境デザイン会議(2006)の活動報告書の中に発見したのでご紹介しよう。
引用文献:都市環境デザイン会議北陸ブロック(2006)市民の目線に立った金沢パブリックアートプロジェクト,20-21.

西の夜空に伸びる、謎の光の正体に迫る!

 

一日の仕事を終えた革命戦士。帰路に着こうと50メートル道路を西へ向かっていると、一筋の緑色の光線が地上から上空へ向けて放たれている光景を見たことがある。この光は一体どこから、何のために発されているのか?常日頃の疑問を解き明かすべく、我々調査隊は50メートル道路をひたすら西へと向かった。そしてたどり着いた西方の地、そこには目を疑うような光景が!
この光は石川県庁を過ぎてさらに西側、環状鞍月交差点にあるモニュメント「ムーンゲート」から発せられるものだったのである。これは2002年に設置されたもので、名前の通り「月」をモチーフにしている。光を発する目的は依然としてよくわからないが、なんだかけっこう綺麗な感じだ。

ところで、この道路の幅って本当に50mもあるの?

以上、50メートル道路にまつわる様々な謎を解明してきた。こうして今回の報告を終えようとしたその時、我々調査隊の一人が、今回の調査を根本から覆しかねないある疑問を口にした!「この幅って本当に50mもあるの?ていうか、ないよね?」
もしこれが50mないとなれば駅西地区を揺るがす大変な事態になる!早速調査しなければ…。しかし、どうやって測る?距離を測るために使うあのコロコロ(ウォーキングメジャー)を使いたいところだが、これだけのために買うのはちょっともったいないぞ!というわけで利用したのは、プログラマー・メニ―氏が通勤に使っている自転車。道路の端から端まで自転車を動かして、タイヤの周回数で長さを計算するという天才的なアイデアだ!メニー氏の自転車のタイヤの周長を、ビニール紐(備品)を駆使して計測したところ、2.17mであった。これを頭に入れつつ、3ヵ所の横断歩道にて測定を開始。

普通のメジャーさえ持ってないので、定規で測定。これが最先端のIT企業の業務風景だ。

「3,4,5,6…」ブツブツと数字を数えながら道路を横断する不審者。またの名をグランゼーラ革命戦士

いずれも周回数は23周。足りない部分は定規で測定

標準的な断面図。車道以外の部分がかなり広いことがわかる

そしてついに測定が完了。その結果はグラフのとおり。
これは驚きの結果。50メートル道路の幅は本当にほぼ50mだった!最後の最後で「これ50mじゃないじゃん!」というオチを期待していた一部の調査員の思惑が見事に裏切られたぞ!疑ってごめんなさい。50メートル道路はこれからも50メートル道路であり続けることだろう。


いかがだっただろうか。初回から金沢駅、兼六園と順当なところを特集してきた我々調査隊だが、今回のテーマは50メートル道路だと聞いたときは耳を疑った。こんなただの道路に注目して一体何が面白いのか、と思った。悪ふざけにも程があるだろう、と憤慨した。ところが実際に調査を進めていくと、出るわ出るわ、取り上げたいスポットが次々と。気づけばダントツで歴代最長記事。毎日通っている道でも、足を止めてみれば新たな発見があるものだ。
貴方の通勤経路、自慢できるスポットはどこですか?